人生最大級の悲劇「老人性うつ」~老いの現実を受け入れ外に出て人と交流する

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はじめに

65歳以下の人がうつ病になる割合はおよそ3%。それが65歳以降になると5%に急増すると言われている。

つまり65歳は危ない年齢というわけだ。

なぜならば、定年退職をしたり、家族が離れ離れになったり、介護、親の死など、その年齢になると周りの環境がうつになりやすい状態だかららしい。

なにより、65歳という年齢が自分に残されている時間を考えさせるし、仕事をせず暇を持て余すようになると要らぬ心配をして心痛めたりするわけだ。今回は専門家の知見を交えながら「老人性うつ」について考察してみる。

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人生最大級の悲劇

高齢になってからとくに気を付けたい病気は何か、という質問に対し、高齢者医療の現場に長年携わってきた精神科医の和田秀樹先生は「認知症にだけはなりたくないと思っている人が多いでしょう。

しかし、精神科医の目から見ると、晩年、うつ病になって一生を終えるのが、人生最大級の悲劇だと思います。老人性うつの本当の怖さを知っていただきたい」と言っている。

私自身、食生活に気を遣ってがんに罹らず長生きしたいものの、認知症にはなりたくないと思っている。だが、老人性うつもそれと同じかそれ以上に怖いらしい。

うつ病で何をするにもやる気が起きず、ぐっすり眠れない日々を過ごして一生を終えるのは、和田先生の言葉のとおり「人生最大級の悲劇」と言っても大げさではないだろう。

出来なくなる自分を受け入れる

ある日、前述の和田先生がテレビ番組に出演され、「老人性うつ」について、「老いで出来なくなることを受け入れられないと危険です」と言っていた。

確かに、今まで出来ていたことが出来なくなると本当にショックを受けそうだ。子どもの頃、何かが出来るようになった時の喜びとは全く逆のことなんだから。

それが老いというものだろうが、だからと言ってすんなりと受け入れられるものではない。

ただ、自分もそういう年齢に差し掛かってきたので、覚悟だけはしておきたい。

自分には関係ないとは大間違い

今までうつ病や心の病気なんてまったく自分には関係のないことだと思っていた。

ところが63歳を過ぎたころから見事に初老うつになるような心の問題が表れてきた。

今までと違う。将来のことを考え出した。それまでは今が楽しければいい。

そして、老後のことなどさほど真剣に考えていなかったが、さすがに63歳になるとこんなにも老後のことを真剣に考えるようになるとはびっくりだった。

65歳を目前にした今では、夜中に度々目が覚め、眠くなるまで深夜ラジオを聴くこともあり、すでに危険な状態にあるような気がする。

まとめ

鏡に映った65歳の自分の顔を見て誰このおじいさん、という感情が湧いてくる。

誰でも若いころは輝いている。老いるとこれが自分かと思うほど容貌が衰える。

新しい言葉が分からない。周囲に老人扱いされる。ものの見方が古いから意見が通らない。

しかしそれらは当たり前のことだ、とあっさり認めてしまおう。

うつ病や心の病気にならないためには、不機嫌に閉じこもるのではなく、老いの現実を受け入れて、外に出かけたり、多くの人と交流したりすることだ。きっかけは仕事でも遊びでもどちらでもよい。

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