はじめに
開放感抜群のオープン船で日本橋・神田川を廻る90分間の歴史の沢山詰まった神田川クルーズを楽しみませんか。有名な「日本橋」の他「常磐橋」「聖橋」「万世橋」「柳橋」など数々の橋をくぐり、江戸城の石垣や、御茶ノ水渓谷、川から眺める秋葉原や浅草橋をめぐります。ベテランガイドが船から見えてくるものを江戸時代からの歴史や最新の情報なども交え、丁寧にガイドしてくれます。今回、日本橋発着の神田川クルーズ90分コースに乗船しました。東京都内観光を検討している皆さんの参考になれば幸いです。
旅行バッグ・スーツケース
コースの詳細
引用元:【日本橋発着】【乗合】神田川クルーズ90分|日本橋クルーズ®|神田川クルーズ®|(株)東京湾クルージング (nihonbashi-cruise.jp)
お薦めポイント
①コース上に掛かる橋の橋名と架橋年が網羅されたオリジナル特製マップ付き
②江戸文化の中心地・日本橋を発着
③東京の真ん中を流れる河川を探検
④江戸の歴史話から現代のゴシップネタまで船上ガイドでご紹介
⑤持込み自由
カメラ
集合場所
日本橋船着場たもとの滝の広場※東京都中央区日本橋1丁目9番地先(日本橋川)
予約済みの人は20分前に集合しましょう。
エレベーターが設置されています。
料金:大人~平日2,500円、土日休日2,800円、小学生1,000円(保護者1名に2名まで)
未就学児~膝上無料(席をご利用の場合、500円)
予約は、次のサイトへ⇒【日本橋発着】【乗合】神田川クルーズ90分|日本橋クルーズ®|神田川クルーズ®|(株)東京湾クルージング (nihonbashi-cruise.jp)
クルーズ船
日本橋川、神田川用に専用設計(橋の低さ対応、ビル風対応、潮流対応)された高性能オープン専用船です。双胴船による揺れの少ない安定した高性能船、水洗トイレ付きです。また背もたれ付きの椅子で快適です。なお、春から秋にかけては日焼け対策として、日焼け止めクリームと帽子等は必須アイテムです。
【日本橋発着】【乗合】神田川クルーズ90分|日本橋クルーズ®|神田川クルーズ®|(株)東京湾クルージング (nihonbashi-cruise.jp)
日本橋川~コース上の橋等一覧
日本橋
五街道の起点となった日本橋。今でも主要国道の起点として、橋の上に道路元標が埋め込まれています。四つの橋詰めはそれぞれ特徴的な小園地が作られ、観光客も多く訪れます。
渋沢栄一の像
渋沢栄一は、1963(明治6)年に第一国立銀行(現みずほ銀行)を創設しました。国立という名称ですが、民間資本による日本初の銀行で、この銀行を皮切りに、約500の企業や事業の立ち上げに関わり、「日本資本主義の父」と呼ばれています。日本橋川沿いの常盤橋公園(千代田区)の銅像は、太平洋戦争による金属回収で一度は撤去されましたが、1955年に再建されました。
西河岸橋
橋の名の由来となった西河岸とは、江戸の台所事情を支えた日本橋魚市の西側の河岸。日本橋川に架かる橋としては、幅の小さな橋です。平日日中の橋上は賑やかです。
一石橋
かつて日本橋川は常磐橋で直角に折れ曲がり、外堀と道三堀が交わるまさに水の十字路でした。今でもここで川は90度に曲がります。その屈曲点の下流側に架かるのが一石橋です。
常盤橋
石垣
新常盤橋
この新常盤橋のすぐ先で、日本橋川は山手線をくぐります。相変わらず東京都心のビジネス街であることには変わりないのですが、川の周囲の景観はこの橋の先でガラリと変わります。
鎌倉橋
家康の江戸開発頃、このあたりから鎌倉から送られてくる物資を荷揚げしたことに由来するのが、鎌倉河岸。その近くに架橋されたことから、この名前が付いたと言われています。
神田橋
将軍が上野の寛永寺に出向く時に通ったことから、警備が厳重な要所とされる橋でした。川も防衛上の理由で、蛇行しています。橋の上流側左岸橋詰めには小さな公園があります。
錦橋
すぐ近くの交差点の名前が錦町河岸。ここもかつて、江戸城建設の際に荷揚げが行われた場所です。付近は神田錦町と呼ばれています。ただ、橋が架けられたのは昭和2年のことです。
一ツ橋
皇居内堀に最も近づくのが、この一ツ橋のあたりです。このあたりにもかつて河岸がありました。橋の近くには、江戸時代からそのまま使われている石組みの護岸壁が残ります。
雉子橋
かつてこの橋のたもとには、幕府を訪れた要人をもてなすために各地から集めたキジを飼うための小屋があったといいます。それが、この橋の名の由来になったと言われています。
宝田橋
宝田橋の名の由来は、付近の宝田村からです。ただし、この名前は今はありません。この橋の名前として僅かに残っているに過ぎないのです。
俎橋
江戸名所図会にもその立派な橋の姿が描かれていますが、元は粗末な橋でまな板のようだったから、そう名付けられたと言われています。今は橋上を靖国通りが走る、神田の入り口の橋です。
南堀留橋
堀留橋
神田川掘削後、日本橋川の流れは断ち切られていました。その上流端が、この堀留橋のあった近辺です。現在は、首都高西神田ランプがある交通量の多い橋となっています。
新川橋
明治時代になって江戸期に断ち切られていた日本橋川と神田川が再びつながりました。その工事によって掘られた水路の名前が新川。この橋の由来です。
あいあい橋
旧国鉄飯田町駅の再開発にともなう、平成架橋の橋です。飯田橋の頭文字、アイデンティティのIを意味したり、「和気あいあい」などが橋の名の由来となっています。
新三崎橋
三崎橋と中央線を挟む形で架けられています。飯田橋地区の再開発のおかげで、橋幅は広くなり、通行量も増えました。右岸に船着き場が設けられています。
神田川~コース上の橋等一覧
神田川との合流地点
東京ドームが見えます。
後楽橋
橋名は旧水戸藩邸に由来する小石川後楽園から命名されています。鉄製のアーチを描く橋桁が特徴的です。
水道橋
江戸時代この橋の下流側に、神田川を渡る神田上水掛樋が架かっていました。つまり、水道橋の近くの橋、水道橋が見える橋、それが橋の名の由来となっています。
お茶の水分水路
神田川の中流部(お茶の水一帯)は、もともと江戸時代の初期、幕府の命により仙台藩が本郷台地(神田山)を開削して導水した河道でした。そのため峡谷を形成していますが、拡幅による河道整備が困難で、洪水の際の対策上のネックになっていました。
神田川の治水安全度向上を目的に、バイパス的な流路を築いたのがお茶の水分水路です。
全区間が神田川沿いの外堀通り・都道405号(外濠環状線)の地下に敷設されています。
お茶ノ水橋
神田川、JR中央線をまたぐ橋です。聖橋と共に神田川の橋としては珍しく中央橋脚を持っている橋です。橋と接する中央線と地下鉄の駅は、御茶ノ水と表記します。
秋葉原界隈
御茶ノ水駅
聖橋
神田川、JR中央線、外堀通りをまたぐ橋です。神田川部分がコンクリートアーチになっています。ニコライ堂と湯島聖堂、ふたつの聖堂を結ぶことから聖橋です。
JR総武線鉄橋
昌平橋
昌平の名は、近くの湯島聖堂に祀られる孔子の故郷に由来します。万世橋と共に、この橋は江戸期から明治そして昭和と橋の位置や架け替えの複雑な歴史を持ちます。
万世橋
橋の右手に見えるレンガ造りの構造物は、旧国鉄万世橋駅の遺構です。橋の上を通るのは、中央通り。右岸は、秋葉原電気街のメインストリートになります。
JR山手・京浜東北線
和泉橋
橋の北東には神田和泉町。橋の上を走るのは昭和通り。その上には首都高速が走ります。左岸上流の橋詰めには、05年に整備された防災船着き場があります。
美倉橋
三つの倉が橋の近くにあったから三倉。それが転じて美倉橋になりました。下流側には大きなガス管橋があり、晴れた日にはいつもユリカモメが羽を休めています。
左衛門橋
この橋の下流側は、中央区と台東区の境。上流から千代田区です。下流側にいた船はいなくなります。左衛門は、江戸期にあった荷揚げ用の左衛門河岸からとりました。
浅草橋
浅草から離れていますが、浅草の名前が付いた橋です。江戸城外郭、浅草口に由来します。橋の周辺は屋形船の基地になっていて、昼間は幾艘もの船が休んでいます。
柳橋
元禄11(1698)年に初架橋。現在の橋は関東大震災後架けられた鋼鉄橋。橋の周囲には柳の並木が作られています。神田川最下流の柳橋の向こうは隅田川です。
隅田川~コース上の橋等一覧
隅田川との合流地点~スカイツリー
隅田川に出ると、左手の下流側にスカイツリーが見えます。
首都高7号線
水上バス・エメラルダス
「エメラルダス」は、隅田川や東京湾クルーズを運航している東京都観光汽船(TOKYO CRUISE)所有の船です。松本零士がデザインした近未来なデザインの船で、いつもとは違う角度から東京湾からの眺望を楽しめます。
新大橋
隅田川をまたぐ新大橋通り(東京都道・千葉県道50号東京市川線)に架かる橋。中央区日本橋浜町2・3丁目と江東区新大橋1丁目を結ぶ橋で昭和52年に完成。ちなみに、初代の新大橋は、徳川5代将軍綱吉の時代に両国橋に続く下流部で2橋目の橋として架けられました。
清洲橋
清洲橋は清洲橋通りが隅田川を渡る橋で、関東大震災の復興で昭和3年に架けられました。
隅田川大橋
隅田川大橋は隅田川唯一の二層式の橋で、首都高速9号深川線建設にあわせて架橋されました。先に下段の隅田川大橋が、完成の翌年に上段の高速道路高架橋部分が開通しました。
日本橋川~コース上の橋等一覧
日本橋川との合流地点~永代橋
隅田川にかかる橋。東京都道・千葉県道10号東京浦安線(永代通り)を通しています。西岸は中央区新川一丁目、東岸は江東区佐賀一丁目及び同区永代一丁目。下流側には東京メトロ東西線が通ります 。日の入りから21時まで青白くライトアップされます 。
豊海橋
日本橋川最下流に架かるのが、豊海橋。夜間にはライトアップされ、その独特の白いトラスが、隅田川の川縁に映えます。
湊橋
江戸発展の核となった江戸湊にその名前の由来を持つ湊橋。石造り風のスタイルに重厚なイメージを抱く人もいるはずです。
茅場橋
茅場橋から上流側の日本橋川のすべての橋の上には、首都高速が覆い被さります。この付近から次の鎧橋にかけて、付近は金融の街となります。
鎧橋
金融の街、兜町に架かる鎧橋です。独特のデザインで低めの設計された欄干が特徴です。橋の名前に由来するのは、鎧の渡し。右岸上流側に由来の示す碑が建てられています。
シューズ
江戸橋
橋の上を昭和通りが走り、その上の首都高速は江戸橋ジャンクションとなります。そのため、川幅が非常に大きくなっているため、神田川水系では最も幅のある橋になっています。
日本橋
発着場を通り過ぎて、もう一度日本橋を通過して戻ってきて、神田川クルーズ90分コースは終了です。
寿司貞
クルーズを終え、日本橋・寿司貞でランチ、上寿司1.5人前~3,800円、とても美味でした。なお、平日には限定ランチ1,700円があるそうです。
場所は三越前の南側、かつて魚河岸だった川沿い。かつては寿司屋が立ち並んでいたエリアですが、次々と閉店移転してしまい、残ったのはこの店だけになったそうです。
店内は細長く、テーブル席を3つほどおいた廊下を進むとカウンターのある付け場につく。昔ながらの江戸前鮨で、知る人ぞ知る人気店のようで、馴染みの常連さんもいる様子でした。
まとめ
神田川クルーズ90分コースは、日本橋川や神田川など、東京の真ん中を流れる河川を進む都市探検クルーズです。江戸の頃から人々の生活を支えた水路には水道橋跡や江戸城石垣など多くの歴史的構造物が残っています。普段は見れない神田川の水面から眺める「お茶の水切通」や、隅田川三名橋の一つ・清洲橋越しに眺める東京スカイツリーは絶景です。一度乗船してみてはいかがでしょうか。
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