九州百名山に登る~鉄道・バスで行く由布岳!スリルの西峰と安心の東峰ルート

シニアライフ
朝日を浴びる由布岳
雲海

西峰頂上の雲海

登山用品

 

由布岳

由布岳(ゆふだけ)は、大分県由布市の由布院盆地の北に位置する標高1583.5mの活火山で、別名豊後富士ともいわれて、親しまれています。また、由布岳は古くから神の山と崇められ「豊後風土記」や「万葉集」にも登場する名峰で、頂上部は双耳の峰になっていて、由布院のどこからでも見えます。
近年、由布岳は、案内板の地図や登山道も整備され、初心者でも無理なく登れるようになっています。 由布岳の5合目辺りまでは自然林で歩きやすく気持ち良い道が続き、山頂からは別府湾や九重連山、湯布院の町などが一望できます。

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アクセス


由布岳までのアクセスは、車やバス、電車などがあります。
今回、私は、みんなの九州きっぷ北部九州版(5,000円)を購入、11月20日(金)~21日(土)の2日間、ゆふいんの森号を利用して旅行しました。この切符は通常土日祝日しか使えないのですが、ハロー自由クラブ会員は平日でも利用可能です。ホテルはブッキングドットコム(Booking.com | 公式サイト | 人気のホテル・宿)で35%割引の料金で部屋を予約し、1,000円(15%分)の地域共通クーポンを受け取りました。

○車の場合~湯布院ICー登山口駐車場まで約15分

【福岡から】九州自動車道、大分方面へ~湯布院IC~県道617号→石松三叉路左折、美星看板を右折【大分から】大分自動車道、福岡方面へ~湯布院IC~県道617号→石松三叉路左折、美星看板を右折

○電車の場合~豊後の森駅ー由布院駅ー庄内駅の間は代行バス

令和2年7月豪雨による災害の発生に伴い、現在JR久大本線(由布院~向之原間)が途切れています。それに伴い、九州旅客鉄道株式会社によるバス代行輸送が実施されていますのでご注意ください。詳しくは、JR九州HPを確認してください。

○タクシーの場合~由布院駅から登山口まで約10分

JR由布院駅からタクシーに乗った場合、所要時間は約10分です。

○バスの場合~福岡ー由布院まで約2時間20分

福岡(天神)〜由布院駅前まで所要時間2時間20分、片道2,930円です。詳しくは、西鉄HPを確認してください。その後、由布院バスセンターから、別府駅行バスで約15分、料金380円です。SuicayaやSUGOCA、nimocaなどの電子マネーも使えます。詳しくは、nimocaHPの他、各交通事業者HPなどを確認してください。

※コインロッカー

朝一番の別府駅行のバスは由布院バスターミナル発6時50分発です。由布院駅のコインロッカー料金一日600円です。由布院バスセンターのコインロッカー料金はその半額程度ですが、7時前には施錠されており使用できません。従って、朝一番のバスで登山口に向かう人は由布院駅のコインロッカーを使用するしかありません。
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コインロッカー

由布院バスセンター

由布院バスターミナル

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登山コース

総コースタイム 5時間10分、登山口標高780m、西峰頂上標高1,583.5m(標高差803.5m)
由布登山口(07:30)~合野越(08:20)~マタエ(09:20)~由布岳西峰(09:25)~マタエ(10:00)~由布岳東峰(10:25)~マタエ(10:55)~合野越(12:00)~由布登山口(12:50)※登山途中及び頂上での休憩を含んでいます。

登山口駐車場

基本的に登山が始まるとトイレはありません。正面登山口から歩きだす前にトイレは済ませておきましょう。トイレットペーパーの備えはありませんので携帯をお忘れなく。正面登山口から約15分のところにもトイレはありますが、正面登山口駐車場のトイレの方が綺麗です。写真の中央にある水道はチョロチョロと流水が少量、かつ飲用不適です。※ポンプ故障のためとの記載あり

トイレ

登山口駐車場のトイレ

正面登山口(07:30)

登山口

登山口

登山届

登山届投函ポスト

正面登山口に登山届記載台兼投函ポストがあります。引き出しの用紙に備え付けの鉛筆で必要事項を記載し、投函しましょう。

出発後、由布岳を正面に見ながら由布高原の牧草地を進みます。

登山道

登山道

登山道の脇の草地にソロキャンパーがテントを張って寝泊まりしていました。昨夜は気温が下がっていたので寒かったのではないかと思います。

ソロキャンプ

ソロキャンプ

比較的平坦な道のりを15分ほど歩くと、分かれ道が目印の国有林入口に到着です。
設置してある案内板を確認し合野越方面へと進みます。国有林入口にこのルートでは最終のトイレがあります。

国有林入口(07:45)

国有林入口から先は雑木林の中を進みます。合野越までは約30分で、合野越に近付くにつれジグザグの曲がり道に変わります。

ベンチ

ベンチ

合野越(08:20)

樹林帯を抜けると、標高1,020メートル地点の合野越(ごうのごえ)に到着します。正面登山口から歩き始めてここまで約50分です。ここから先は本格的な登山道に変わっていきます。

合野越~マタエ
合野越から先は灌木帯(かんぼくたい)と呼ばれ、背の低い木が生育する見晴らしの良いルートを進み山頂手前のマタエを目指します。徐々に傾斜が出てきます。全体的にジグザグとした道のりです。マタエに近付くにつれ岩場が増え、ところによりロープが設置されています。景色が開けると、由布院の市街地をはじめとした由布院盆地の他、南側に標高1,067メートルの飯盛ヶ城(小高い山)を含む素晴らしい眺望を楽しむことができます。

飯盛ケ城

飯盛ケ城

マタエ(09:20)

マタエは由布岳の西峰と東峰の鞍部(あんぶ)、山の尾根が中くぼみになったところです。分岐点には看板も立ててあるので迷うことはありません。

マタエ

マタエ

最高峰の西峰は難易度が高い

西峰にトライする場合、まず十分に休憩をとり身体を休めること、両手を自由に使えるようすること、例えばトレッキングポールを持参していれば、折りたたむなどしてリュックに収めること、が必要と思います。
西峰付近の険しい岸壁を抜けるべく設けられた鎖場の難易度は高く、中でも「カニの横ばい」と呼ばれるエリアは断崖絶壁です。スリリングな場所ですが、大人であれば問題なくクリアできると思います。ただし、疲労が溜まった状態でのトライは、特に初心者には精神的にも肉体的にもハードなルートです。

西峰へ(09:25)

初心者の私の場合も、この「カニの横ばい」と呼ばれる壁面で、登山ルートが分からず、後ろをふり向いたところ、すぐ後ろの登山家が「左です。ゆっくり上ってください」と教えてくれ、勇気を振り絞って登りきることができました。この「カニの横ばい」付近の難所は両手両足が自由に使える状態でないと通過するのは難しいと思います。

岩壁

岩壁

西峰(09:42)

西峰頂上(1,583.5m)に無事登頂に到着。ほっとして一息つきました。

西峰

西峰の頂上

西峰の頂上からの降り口は2か所あります。一つは登ってきた道、もう一つは「お鉢めぐり」というコースで、東峰にたどり着く登山道です。このコースには、険しい岩場がありクライミング技術が必要だそうです。頂上にいた若者4人はこのコースで東峰に行くといっていたので、私が「危険でしょう?」と尋ねると、「危険と書いてありました」と笑っていました。ロッククライミングの技術と経験がないと難しいとのことですので、初心者は絶対に避けましょう。また、冬場は凍結によって滑りやすいので危険です。

雲海

雲海

お鉢めぐりコースの標識~登ってきた登山道の反対側にあります。

お鉢めぐりコース

お鉢めぐりコース標識

東峰を目指す

なぜか、西峰からの下りはさほど恐怖心はなく淡々と降りることができました。次に東峰を目指します。ごつごつした岩場の急坂を15分ほど歩くと、標高1,580mの東峰頂上に到達します。

東峰(10:25)

登山の疲れが吹き飛ぶ360度パノラマの景色を望めます。

東峰

東峰

東峰

東峰から由布院市街



下山開始(10:45)

東峰頂上から同じルートで下山します。
帰路コース【東峰→マタエ→合野越→国有林入口→正面登山口】。同じ道を引き返すのが一番分かりやすく簡単です。下りは足首をねん挫した過去の経験から、トレッキングポールを使いながら、慎重に下りていきました。

しかし、ゆっくりペースで下りていた途中の休憩所でバスの時間を確認したところ、由布院駅行のバスが由布登山口バス停を「12:57」発であることに気づき、その後、やや急ぎ足で下りました。
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下山完了(12:50)

バス停に到着しました。

由布岳

バス停から見た由布岳

由布岳登山口バス停

由布岳登山口バス停


登山用ストック・トレッキングポール

まとめ

由布岳は正面登山口から約2時間の分岐点、「マタエ」まで比較的簡単に到着できます。地図を手に持ち歩かなくても、道標がたくさん設置されていますので、それを見れば、山中で道に迷う心配はないと思います。しかし、何かあったときのため、地図が荷物の中にあると安心です。私は、ヤマップアプリ(YAMAP / ヤマップ | 登山をもっと楽しく、登山情報プラットフォーム)に由布岳の地図を予めダウンロードして使いました。ヤマップを使うと電池の消耗が激しいので、予備バッテリーを持参すると良いでしょう。

さて、「マタエ」からコースが「東峰」と「西峰」の2つのコースに分かれます。 初心者であれば「東峰」の登山コースへ行く方が、きつい勾配や危険な場所がほとんどないため、比較的楽に登ることのできます。 西峰はチェーンを張った岩場を通るので初心者には危険です。ただ、大人であれば問題なく登れると思います。 その場合も両手が自由に使えるようにしておいたほうが良いと思います。

由布岳登山口には数10台の車が駐車できる場所があり、飲料不適ですが水道やトイレもあります。オンシーズンには、非常に込み合うそうです。別府や湯布院の両方向へ行くバスが1時間に約1本ほど通っているので、車を使っても良いですし、バスを使っても簡単に行くことができます。バスは、suicaやSUGOCA、nimocaなどの交通系ICカードが使えます。

九州の大分県にある由布岳の一番の魅力は何といっても展望の良さです。 山頂からは大分県の日本百名山である「九重山」や「祖母山」の他、「阿蘇山」などが見え、天候が良ければ長崎県の「雲仙岳」まで眺めることができるそうです。
また、秋や冬頃には霧が発生しやすくなり、朝方にはタイミングがよければ雲海が見られることもあります。今回の登山でも雲海を見ることができました。

雲海

雲海

温泉で疲れをとる

由布院駅から徒歩5分ほどの「乙丸温泉」に行きました。湯温は適温で200円と格安で疲れも取れました。※タオル100円、石鹸・シャンプー・剃刀各30円

乙丸温泉

乙丸温泉

乙丸温泉

乙丸温泉の入口(正面にお賽銭箱が設置)

追記~由布院バスターミナル前の土産物品店の奥に「足湯」があります。無料で利用でき、大変気持ちよかったです。下山後、しびれていた足首のしびれがすっかり取れました。おすすめです。

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