はじめに
佐賀県南部の鹿島市、藤津郡太良町と長崎県大村市との境にあり、多良山系の最高峰です。山麓の黒木集落は経ヶ岳、笹ノ岳、多良岳、五家原岳に囲まれ、佐賀県側の中山集落と同じく経ヶ岳登山の起点になっています。
山名は宗教的なもので、かつて山頂に多良岳権現社の神殿があり、山伏たちが経典を読んだのが由来といわれています。現在、山頂の神殿は、多良岳に遷されています。
2021年4月25日、大村市の黒木登山口からの『つげ尾ルート』で登りました。経ケ岳山頂で休憩し、その後、舞岳ルート経由で元の黒木登山口に戻りました。急峻な登山道で想像以上にきつい登山となりました。経ケ岳登山に関し、山頂と黒木登山口を往復するだけならば、初心者の方でも問題ないと思います。しかし、舞岳を経由して下山しようとすると、標識や印が極端に少なくなりますので、私のように道に迷う危険性があります。本ブログが皆さんの安全な登山の役に立てば幸いです。
登山ルート
登山口(11:35)→つげ尾(13:25)→経ケ岳山頂(13:55)
→舞岳(15:20)→登山口(17:10)

黒木登山口の案内板
登山口駐車場

駐車場
15台ほど駐車できそうです。下の写真のとおり、駐車場の端にトイレがあります。この時はトイレットペーパーも備えられていました。水道も蛇口をひねると水が出ます。飲用かどうか不明です。

トイレ

男性トイレ

水道
登山口(11:35)

登山口(標識)
駐車場から100mほど下った場所に登山口があります。
登山口~つげ尾

林道
登山口から山手方向に向かう林道、この付近には人家が点在します。

登り口標識
経ケ岳の標識を見つけ、林道からあぜ道に入ります。

イノシシ柵
イノシシ侵入防止柵を通過、柵の開け閉めは確実に行いましょう。

登り始め
最初は緩やか、その後、急な登りが続きます。

登山道の印
登山道の樹木や岩に赤色や黄色の印が付いています。道に迷ったら、あまり遠くまで移動せずその場所周辺の印を探しましょう。

標識
黒木口からつげ尾まで写真のような標識が随所に建っています。

登山道
登山道には大小の岩が転がっており、急峻な道となります。

つげ尾の手前
急な道を休憩をとりながら進むと、頂上に続く他の登山道との合流点、つげ尾が見えてきます。
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つげ尾(13:25)~経ケ岳山頂

つげ尾
つげ尾に到着、頂上まで600m、ここで休憩して頂上に向かいます。

つげ尾~山頂

つげ尾~山頂
ロープを伝い岩場をクリアします。

山頂間近
この岩場を上ると山頂まで残り僅かです。
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山頂(13:55)

山頂
黒木登山口から経ケ岳頂上までのルートには、随所に標識が設置されています。登山道は明瞭で歩きやすく、道に迷う危険性はほとんどありません。下山に舞岳ルートを選択することなく、登ってきた道を戻れば安全に登山を終えることができると思います。
経ケ岳~舞岳

舞岳ルート
経ケ岳頂上から舞岳に向かう登山道、急峻な下りが続きます。

舞岳ルート

舞岳へ

尾根沿いの道
両側は急峻な崖、尾根沿いに歩き続けます。この辺になると極端に標識や印が少なくなります。
舞岳(15:20)

舞岳
舞岳の頂上は360度を木々に囲まれ視界は開けていません。
舞岳~登山口
舞岳から下山中に道がなくなりました。ネットでも
「道がなくなった」「谷に下りたらダメ」
「稜線のとんがりを回るように下る。鎖場がある」
等と記載している人がいました。この時、誤って反対側の崖を下りてしまったようです。一旦、崖を下りると登れません。その後は、登山道に戻ろうと横方向への移動を試みましたが、急斜面と崖と岩場のため難しく、結局、移動しやすいふもと(麓)方向に滑り下る様なスタイルで進みました。その後、見つけた沢伝いに30分ほど彷徨い、登る際に通った登山道に合流することができました。
登山道に戻った際にタヌキを発見、タヌキが案内してくれたような気がしました。ありがとう。

タヌキ
中央付近にタヌキがいます。

人里
登山口(17:10)

登山口
おわりに
今回舞岳を経由して下山途中、道に迷ってしまいました。ネットで数人の投稿者が「迷いやすい」「谷に下りたらダメ」「稜線のとんがりを回るように下る。鎖場がある」等と記載していた事を忘れ、進行方向の右側の谷に下りてしまった。一度谷に下りたら登れません。その後は、登山道に戻ろうとして谷間を下りながら、草スキーやロッククライミング状態で、落ち葉が散り積もった急斜面や岩場をクリア。30分ほど彷徨い、ひたすら沢伝いに下山、登る際に通った登山道に合流することができた。谷に下りる前に見た看板に「遭難多発」と書かれていたのが納得できる。迷った場所を思い出してみると、前方に道がなく、右手に降りてしまったのが失敗だったと思う。前方の岩場の稜線付近を丹念に見ておけば、鎖場があったのではないか。山登りは下山し終えて完了、独断や思い込みは払しょくすべし、という教訓が残りました。
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