はじめに
直前対策で最も点数に繋がるのが統計問題です。
私も試験会場まで統計のまとめプリント1枚を持ち込み、試験官が「荷物をしまってください」と告げるまで目を通していたのが統計関係でした。統計関係から必ず1問出題されますので、直前に見ていたものが出題されればラッキーです。
統計問題のポイントは
で、この2点を抑えれば後は数値を覚えるだけです。そして、覚える数値も
の3つ+αです。
以下、令和2年(2020年)の統計資料を列挙します。
2020年統計資料
■地価公示
全国平均:全用途平均5年連続、住宅地3年連続、商業地5年連続で上昇
三大都市圏平均:全用途平均・住宅地・商業地いずれも上昇が継続
地方圏平均:全用途平均2年連続、住宅地2年連続、商業地3年連続で上昇
全国平均・地方圏平均と共に、上昇基調を強めています。
ポイント:全て「上昇」となりました。
予想問題:全用途平均・住宅地・商業地・工業地のいずれについても、各圏域で上昇が継続し、東京圏及び大阪圏では上昇基調を強めている。~正解〇
■住宅着工戸数
新設住宅着工戸数:約91万戸で前年比4.0%減(3年連続の減少)
持家:3年ぶりの増加
分譲住宅:5年連続の増加
貸家:2年連続の減少
ポイント:貸家の「減少」が特徴点です。
予想問題:持家と分譲住宅は増加したのに、貸家のみが減少したことで全体も減少した。~正解〇
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■住宅土地統計調査
総住宅数、総世帯数:増加しているが、増加率は縮小傾向。
居住世帯のある住宅:5366万戸で、一戸建て53.6%、共同住宅43.5%、長屋建2.6%となっており、平成30年間で共同住宅は2倍以上に増加した。共同住宅が高層化しており、15階建以上の共同住宅は東京と大阪の2都府だけで全国の5割近くを占める。
空家率:13.6%で過去最高(賃貸用431万戸、売却用29万戸)となり、甲信地方と四国地方に空家が目立つ。
■売買による土地所有権移転登記件数
約131万件、2年ぶりの増加
■国土利用の現況
国土面積3,780万ヘクタール。森林が最も多く約2,500万ヘクタールを占め、それに次ぐ農地は減少傾向。宅地(工業用地含む)は増加傾向。森林と農地で全国土面積の約8割を占める。
■不動産業の売上高と経常利益の推移
売上高:約46.5兆円、前年度比7.1%増で4年連続の増収(全産業の約3%)
経常利益:約5.2兆円、前年度比15.0%減少で3年ぶりの減益
ポイント:売上は「増加」で、利益は「減少」
予想問題:不動産業の売上高は増加したのに、経常利益は減少した。~正解〇
■宅建業者数
宅建業者数:124,451(5年連続で増加)
法人業者が増加し、個人業者は減少
予想問題:宅建業者数は5年連続で増加し、法人業者、個人業者のいずれも増加した。~不正解×
まとめ
正直に言って権利関係で1点取るのは難しいです。しかし、統計問題は暗記すれば、ほぼ確実に1点を取れます。
宅建試験の合格点数に1点足らずで不合格では悲しすぎます。統計関係の勉強に長時間をかける必要はありませんが、日頃の隙間時間や試験直前に目を通せるようにコンパクトにまとめておくことが大切です。
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