名言・スピーチ~人間は生老病死の四苦から逃れられず、若さは必ず衰え老いていく

シニアライフ
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はじめに

「誰にだって若い日はあり、花時があります。しかし、人間は生老病死の四苦から逃れられず、若さは必ず衰え、老いていくのです。」~瀬戸内寂聴

今の60歳は昔の60歳と比べて10歳は若く見えます。私自身、確かに60歳になったときに、自分の親世代の60歳(私の父親は50代で亡くなっていますが)のときの写真と見比べると、昔の人が老けて見えるのはファッションや、女性では化粧のテクニックの差だけではないように感じました。昔と今の60歳では、明らかに皮膚の張りや艶、シワなどは大きく違っているようです。

今回は、今年65歳になるシニア男性が専門家の知見を参考にしながら、「老いと闘う」をテーマに話をいたします。なお、本ブログの内容の殆どは個人的な意見であり、シニア(高齢者)世代を前期高齢者(65~74歳)と後期高齢者(75歳以上)に分けて説明しています。

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老いを2つの時期で考える

老夫婦

老いと闘う、と言っても、私は一生、老いに抵抗したり、闘い続ける必要があるとは思っていません。
2023年3月現在、シニアといっても、外見においては、70歳くらいまでは現役時代とさほど変化がない状態を保つことができるようになってきています。
しかし、それが可能なのも、70歳くらいまでのことでしょう。後期高齢者(75歳以上)になると、必ず皆が老いてきます。老いを止めることはできないのは自明の理です。ある専門家は、「私たちには「老い」を2つの時期に分けて考えることが求められている。それは「老いと闘う時期」と「老いを受け入れる時期」の2つの時期である。」と主張しています。
確かに、どんなに抵抗しようと、老いを受け入れざるを得ない時期が、いつか必ずやってきます。具体的には、85歳を過ぎたくらいからは、誰かの手を借りることも多くなってくるでしょう。また、85歳にもなると、アルツハイマーの症状が見られない人、癌を患っていない人、高血圧や動脈硬化が生じていない人は殆どいないのではないでしょうか。そのときこそ、ありのままの自分の老いを、受け入れる時期なのでしょう。
一方で、前期高齢者は、より元気で、まだ老いと闘うことのできる年齢でしょう。元気でいようと努力することは、老いに抗う効果もありますし、意味があることです。
そして、いつまでも元気さを長く保ちたい、生活の質を維持したい、身体もある程度動けるほうがいいし、頭もはっきりしているほうがいいと考えるなら、この時期の日々の努力が、その後のあり方を大きく左右するものとなっていくでしょう。

努力が大きな差になる

政府の指標によると、2060年には、日本国民の約2.5人に1人が65歳以上のシニアになると予測されています。
2060年には今よりもより多様性に満ちた社会となるはずです。シニア世代の人口が増えるということは、それ以外の年代の人たちが多い社会と比べて、多様なものにならざるを得ないのです。なぜならば、シニア世代の中には、寝たきりになってしまったり、日常の介助の必要な人もいますが、毎日、散歩ができたり、水泳やゴルフなどスポーツを楽しめるシニアもいるからです。
つまり、若い世代と比べてシニア世代の方が、身体能力や脳機能において、個人差が格段に広がっているのです。そのシニアが大多数となっていくこれからの社会は、まさに多様性に満ちた社会となるはずです。
一方で、若い人であれば10日間ほど病気で寝込んだとしても、治ったあとは、すぐに元の生活に戻っていくことができるはずです。しかし、シニアの場合には、10日間も寝込んでしまえば、運動機能は一気に衰えます。脳の機能も、ずっとベッドの中にいては、急速に衰えてしまいます。シニアにとっては、脳機能、運動機能を維持するために、使い続けるということが重要です。
つまり、個々の能力差が大きいシニア世代には、個々の能力を維持するための努力をしたかどうかが、その後に大きな差となって現れてきます。そのため身体能力や脳機能を使い続ける意識や心がけが、誰にとってもますます重要となってくると言えます。

老け込まないために必要なもの

運動

今のシニアは若々しくなってきたとはいえ、この年代ならではのリスクもたくさん抱えています。リスクの代表的なものが「意欲の低下」です。
前述のように脳機能、運動機能の維持には使い続けることが重要です。たとえば、若い人が何もせずゴロゴロと生活したとしても、足腰や脳機能が衰えることはありませんが、シニアであればすぐに運動機能、脳機能が衰えてしまいます。
シニアには、身体を動かしたり、頭を使ったりしないと、直ぐに要介護になってしまうというリスクがあるのです。
これは多くのシニアもわかっているでしょうが、実際に使い続けることを実践できる人はあまりいませんよね。
なぜなら、頭では理解していても、シニアになってくると、意欲の低下が進み、活動のレベルが低下してくるからです。つまり、年寄りになると何事にもやる気がわかず、興味がもてなくなって、人に会うこともおっくうになり、出不精になる傾向が顕著になってくるのです。
このシニアに見られる傾向について、ある専門家は「意欲の低下は、脳の前頭葉の老化と、男性ホルモンの減少が主な原因となって引き起こされる。前頭葉の萎縮は70代になると本格化し、特に男性の場合は、男性ホルモンの減少も進んでくるので、それが行動意欲の低下となって現れてくる。この「意欲の低下」が、人を老け込ませ、一気に年老いていく要因である。」と説明しています。
そのため、私は、老いても若い時のように世の中の流行り廃りに関心を持ち、そして、新しいことにチャレンジする意欲を持ち続けるように意識して生活しています。なぜならば、この専門家の言う通りに、老化を遅らせることができると信じているからです。

シニアには様々なリスクがある

「意欲の低下」以外にも、シニアを襲うリスクには様々なものがあります。最も典型的なリスクは、病気やケガなどの健康上の問題です。大きな病気や、転倒によるケガなどから、シニアが一気に老け込んでしまうということはよくあることです。
がんや脳梗塞などを患う人もシニア世代の年代には増えてきますので、そういった病気にどう対処するかが重要になってきます。手術をするか、しないか。どういった検査をするか、どういった治療をするかといった、医療とのかかわり方において、重大な決断を迫られることもでてきます。
また、健康問題だけでなく、日々の生活面でも、シニアは多くのリスクに囲まれています。高齢化社会が進んだことで、これまで60代で迎えていた仕事からのリタイアも、今後は70代でリタイアする人が増えてくるはずです。
介護についても、70代の子が親を介護するケースや、70歳を過ぎて、親との死別を経験するということも多くなるでしょう。
高齢化によって、これまでは60代で迎えていたような人生のさまざまな節目を、70代になってから経験するケースが増えるはずです。これらの節目は、生活環境が一変する可能性があるという意味で、その後の老い方を大きく左右する危険性をはらんでいます。
健康食品

「習慣」がその後の人生を救う

シニアにとって重要なのは、身体機能も脳機能も今持っているものを使い続けることです。この時期に意図的に使い続けていれば、後期高齢者になって要介護となる時期を遅らせることができると言われています。
まずは、活動レベルを落とさないよう、「意欲の低下」を避けるようにしましょう。
次に、意欲レベルの維持と同時に、シニアにとっては、使い続ける「習慣づくり」が大切になります。
なぜシニアにとって「習慣づくり」が大事かというと、多くの人が70歳前後で仕事から完全リタイアするからです。働いているときであれば、ルーティンがあるので、必然的に活動せざるを得ませんが、リタイアをしてしまうと、これといって身体を動かしたり、頭を使ったりする理由がなくなってしまいます。
つまり、この時期から、意図的に身体を動かそう、脳を使おうと習慣化しないと、運動機能も脳機能も使い続けることはできないということです。
また、もう1つ、高齢者の習慣づくりが大事な理由があります。それは、60代で始めた習慣はその後も生涯にわたって続くということです。例えば、60代で日ごろから歩こうと心がけて、散歩の習慣がついた人は、それを後期高齢者になっても続けるでしょう。更に、運動だけでなく、観劇や絵画、囲碁将棋、俳句などの趣味の活動でも、60代で習慣化しているものは、その後、それをやめるということはなかなかありませんよね。
つまり、前期高齢者の時期に鍛えた運動機能や脳機能を維持することに役立つ習慣は、一生涯にわたって続くことが多いのです。だから、60代で意図的によい習慣をつけることが大事です。

放っておけば老けこんでしまう

もし、前期高齢者のうちに何もしなかったら、後期高齢者になってから新たな習慣をつくることは、かなり難しいと思います。身体機能は前期高齢者のころよりも落ちていますし、新しいことを始めようという意欲の面でも減退しているからです。
だからこそ、現役時代に近い身体機能や意欲のある前期高齢者のうちに、よい習慣をつけることが大切なのです。
よく、会社勤めをしていたときはゴルフをしていたが、定年をしたら自腹では行けないのでやめようと考えている人もいますが、そういった身体を動かすよい習慣がすでにあるのなら、それはシニア世代になってもできるだけ続けたほうがいいのです。今ならゴルフ場でも価格破壊が起こっていますから、平日であれば、かなり安くプレーすることもできるでしょう。
シニア世代は、放っておけば何もせず、すぐに老け込んでいく危険性をもっています。だからこそ、機能維持のために意図的に振る舞うことが大切になってきます。このタイミングで、意識してよい習慣をつけることで、その後も元気さを保つことができるのです。

まとめ

老いに抗い、健康な体を維持することはとても大切なことです。一方、老いは誰にも訪れるということについても覚悟しておくことが肝要です。本ブログが、これから後期高齢者となる前期高齢者世代の皆さんの参考になれば幸いです。

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