はじめに
定年退職を迎える方にとって、退職後の生活は大きく変わります。
「自由な時間が増える」という期待の一方で、お金・制度・生活リズムに関する準備不足が後悔につながるケースも少なくありません。
この記事では、退職後に多くの人がつまずきやすいポイントを中心に、事前に知っておきたい注意点を整理します。
① 退職金は「思ったより自由に使えない」
定年退職後、まとまった退職金が振り込まれますが、ここで気をつけたいのが使い道の優先順位です。
* 住宅ローンや車のローンの残債
* 今後の生活費の補填
* 医療費・介護費の備え
* 年金受給開始までの生活資金
「とりあえず運用」「記念に高額消費」は後悔しやすい典型例。
生活資金を確保したうえで余裕資金を考えるのが鉄則です。
② 健康保険の切り替えを忘れない
退職すると、会社の健康保険は自動的に使えなくなります。
2026年4月以降は、次のいずれかを選択する必要があります。
* 国民健康保険に加入
* 任意継続被保険者制度(最長2年)
* 家族の健康保険の扶養に入る
保険料は選択肢によって大きく変わるため、退職前に必ずシミュレーションしておきましょう。
③ 年金は「すぐもらえない」人が多い
65歳から老齢年金を受給する人が多いですが、
退職後すぐに年金がもらえるわけではありません。
* 60~64歳は原則「無年金期間」
* 特別支給の老齢厚生年金の対象外の人も増加
そのため、
* 退職~年金受給開始までの生活費
* 失業給付(雇用保険)の活用
この空白期間の資金計画が非常に重要になります。
④ 住民税・社会保険料は「退職後に重くのしかかる」
意外と多いのがこの誤算です。
* 住民税は前年所得に対して課税
* 国民健康保険料・介護保険料も高額になりやすい
「収入が減ったのに支出が増えた」と感じるのはこのタイミング。
退職1年目は特に資金繰りに注意が必要です。
⑤ 働き方をどうするか早めに決める
退職後も、
* 再雇用
* パート・アルバイト
* 業務委託・副業
など、働き方の選択肢はさまざまです。
ただし、
* 年金との調整(在職老齢年金)
* 社会保険の加入条件
* 税金の影響
を理解せずに働くと、「働いたのに手取りが増えない」という事態になりがちです。
⑥ 生活リズムの変化が心身に影響する
定年退職後に意外と多い悩みが、
* 毎日やることがない
* 外出が減る
* 体力・気力の低下
仕事中心だった生活から一気に変わるため、
趣味・運動・地域活動など「日常の軸」を意識的に作ることが大切です。
⑦ 配偶者との関係も見直し時
在宅時間が増えることで、
* 生活リズムの違い
* 家事分担の不満
* お金の使い方のズレ
が表面化しやすくなります。
退職後の生活費や役割分担について、事前に話し合っておくことが円満な老後につながります。
まとめ
退職は「ゴール」ではなく「スタート」
2026年3月末の定年退職は、人生の大きな節目です。
しかし本当の意味では、新しい生活のスタートでもあります。
* お金の準備
* 制度の理解
* 心と体の備え
この3つを意識しておくことで、退職後の不安は大きく減らせます。


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