はじめに
40代後半~50代になると、定年後の生活や年金が現実味を帯びてきます。「今からでも年金を増やす方法はあるのか?」と気になる方も多いでしょう。結論から言うと、40代後半~50代からでも年金額を増やす方法はあります!本記事では、具体的な対策をご紹介します。
繰り下げ受給で年金額を増やす
公的年金は、受給開始を遅らせることで受給額を増やせます。通常、年金の受給開始年齢は65歳ですが、最大75歳まで繰り下げ可能です。
増加率の目安
・1ヶ月繰り下げるごとに0.7%増加
・5年間(70歳まで)繰り下げると42%増加
・10年間(75歳まで)繰り下げると84%増加
例えば、65歳時点で年金月額が10万円の場合、70歳から受け取ると14.2万円、75歳なら18.4万円になります。健康に自信があり、働く意欲がある方は、繰り下げ受給を検討しましょう。
60歳以降も働いて年金を増やす
年金は「働きながら納付期間を延ばす」ことで増やせます。特に、60歳以降に厚生年金に加入すると、受給額アップが期待できます。
ポイント
・60歳以降も厚生年金に加入すると、受給額が増える
・在職老齢年金の制度を活用すれば、一部年金を受け取りながら働ける
・退職後に「高年齢任意加入被保険者」として国民年金の加入を継続できる(65歳まで)
厚生年金は「収入が多いほど納付額も増え、将来の年金額も増える」仕組みです。可能な範囲で働き続けることも有効です。
付加年金を活用する(自営業・フリーランス向け)
国民年金の第1号被保険者(自営業・フリーランス)の場合、付加年金に加入すると、老後の年金額を増やせます。
付加年金の仕組み
・毎月400円の保険料を追加で納付
・受給時に「200円×納付月数」が年金に上乗せされる
・2年間受け取るだけで元が取れる
例えば、50歳から60歳まで10年間(120ヶ月)付加年金を納めると、年間2万4,000円(200円×120ヶ月)の年金が増えます。
iDeCo(個人型確定拠出年金)で老後資金を増やす
50代でもiDeCo(イデコ)を活用すれば、節税しながら老後資金を増やせます。
iDeCoのメリット
・掛金が全額所得控除の対象(節税効果あり)
・運用益が非課税
・60歳以降に一括・年金形式で受け取れる
50歳からiDeCoを始めても、60歳までの10年間で運用次第では数十万円~100万円以上増やせる可能性があります。
任意加入で国民年金を追加納付する
60歳時点で国民年金の納付期間が480ヶ月(40年)に満たない場合、65歳まで任意加入して不足分を埋めることで、年金額を増やせます。
こんな人におすすめ
・自営業・フリーランスで国民年金のみ加入している
・若い頃に未納期間がある
・60歳以降も年金を増やしたい
任意加入すれば、基礎年金部分の受給額を増やせます。
まとめ
40代後半~50代からできる年金アップ対策
①繰り下げ受給で増額(最大84%UP)
②60歳以降も働いて厚生年金を増やす
(基礎年金(国民年金)の加入年数が40年未満の人は経過的加算(厚生年金)が増える)
③付加年金で効率的に増額(自営業向け)
④iDeCoで老後資金を作る(節税効果あり)
⑤国民年金の任意加入で不足分を補う
50代からでも、しっかり対策をすれば年金額を増やすことができます。老後の生活をより豊かにするために、できることから始めてみましょう!
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