はじめに
年金の繰り上げ受給と繰り下げ受給、どちらが多い?公的年金の受給開始年齢は、原則として65歳ですが、繰り上げ受給(60〜64歳で受給開始)
や繰り下げ受給(66〜75歳で受給開始) を選ぶこともできます。では、実際にどちらを選ぶ人が多いのでしょうか?
統計データから見る傾向
厚生労働省の年金関連データによると、かつては 繰り上げ受給を選ぶ人が多い傾向にありました。
しかし近年は繰り下げ受給を選ぶ人も増えてきているのが特徴です。
具体的には、
繰り上げ受給の割合は減少傾向
繰り下げ受給の割合は増加傾向
2020年度の統計では、繰り上げ受給を選んだ人は約25%、繰り下げ受給を選んだ人は約5%というデータがあります。
依然として繰り上げ受給の方が多いですが、繰り下げ受給の選択も増えているのがポイントです。
なぜ繰り上げ受給が多いのか?
早く年金を受け取りたい心理
老後の生活資金に不安を感じる人が多く、できるだけ早く受給を開始したいと考える人が多いです。
健康面の不安
「長生きできるかわからないので、早めにもらいたい」と考える人も一定数います。
仕事を辞めたタイミングで受給開始
特に60歳で定年退職する人が、そのまま年金受給を開始するケースが多いです。
しかし、繰り上げ受給をすると1カ月ごとに0.4%減額されるため、60歳から受給すると最大24%の減額になります。
なぜ繰り下げ受給が増えているのか?
受給額が増えるメリット
繰り下げ受給をすると、1カ月ごとに **0.7%増額** されます。例えば、70歳まで繰り下げると42%増額、75歳なら84%増額になります。
働き続ける人が増えた
最近は65歳以降も働く人が増えているため、年金を繰り下げても収入に困らないケースが増えています。
長生きリスクに備える人が増加
「もし90歳、100歳まで生きた場合、年金を増やしておいた方が安心」と考える人が増えています。
結論:繰り上げ受給がまだ多いが、繰り下げ受給も増加傾向
現在は繰り上げ受給を選ぶ人が多いですが、近年は繰り下げ受給を選ぶ人も増えているという傾向があります。
老後の生活スタイルや健康状態によって、どちらを選ぶのが良いかは異なります。
自分にとって最適な選択をするために、ライフプランや資金計画をしっかり考えておくことが重要ですね。
みなさんは 繰り上げ受給と繰り下げ受給、どちらを選びますか?コメントでぜひご意見をお聞かせください!
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