はじめに
皆さんは五行詩や五行歌という詩や歌を知っているだろうか。
五行詩は、題名を付けて五行で自由に書く詩である。
短歌のように57577音の制約はなく、
題名を付けて五行で書くという以外は規則がない。
なお、五行詩を連ねて書く「五行詩連」と、
散文と五行詩を組み合わせた「五行詩文」というジャンルもある。
五行歌とは、短歌のように57577音の制約がなく、
題名をつけないで五行で自由に書く詩歌である。
このように題名を持つのが五行詩で、
持たないのが五行歌という違いだけで、
両者の違いは殆どない。
今回は、先日参加した同期会を回想して作った五行歌を紹介する。
五行歌
集う
かつての若人たち
白髪、杖者、痩躯、太めも
若く見えても
みな同じ
戌年 定年オヤジ
1年に一度の会
七夕じゃあるまいし
でもね会えば
思い出話に花が咲く
記憶がよみがえる
戌年 定年オヤジ
なんしよーと
なして
そぎゃんこつ
あのくさ
博多弁は難しかばい
戌年 定年オヤジ
君はいつも笑っていた
時折悲しい顔をした
寂しそうに手を振っていた
その時の君は若いころの姿だった
一瞬、君の声が聞こえた気がした
戌年 定年オヤジ
おわりに
同期会で旧友たちに再会し
年輪のごとく顔に刻まれたしわやたるみが
それぞれの人生を無言で語っていた気がした
しわやたるみは人生を
精一杯に頑張って生きてきた証だ
年に一度の会ではあるが、また来年元気で再会しよう。
コメント