老後生活~収入に見合った生活を送り、お金に縛られず人生の最終ステージを楽しむ

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老後の生活は年々厳しくなる。

老後に待ち受けているのは、王道楽土(王道によって治められる安楽な土地)でもなければ天国や地獄でもない。現実だ。

総務省統計局の人口推計によると、日本の総人口は2023年2月1日現在(概算値)、1億2463万人で、前年同月に比べて57万人減少した。そして、 65歳以上の高齢者人口は2022年9月1日現在(確定値)、3624万5千人で、前年同月に比べて4万4千人増加した。高齢者が最も多くなるピークは2042年で、その数は3,935万人と推定されている。

総人口に占める高齢者人口の割合の推移をみると、1950年(4.9%)以降一貫して上昇が続いており、1985年に10%、2005年に20%を超え、2022年は29.1%となった。

国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、この割合は今後も上昇を続け、第2次ベビーブーム期(1971年~1974年)に生まれた世代が65歳以上となる2040年には、35.3%になると見込まれている。大量死の時代を迎え、高齢者の数は減少に転じるものの、高齢化率はというとさらに上がり続ける。

なぜかと言うと、少子化による現役世代や子供達が減るので高齢化率は上がり続け、2056年には総人口の38%が高齢者という計算になる。高齢者は増えるが現役世代は減る。

そうなると高齢者を支えるための負担はさらに増加するため、社会保障の制度自体を見直さないとやっていけなくなるのは明らか。

年金は受給開始がさらに伸び、医療や介護の負担も今より確実に増えると思われる。
なんだか不安を煽るような話ばかりだが、現実は想像よりもはるかに厳しいと言わざるをえない。

日本という国全体を俯瞰して見て、もっと長期的に良い方向に導いくことができる政治家が現れないものか。
近頃いたるところでハンコが必要なくなっている。

数年前にハンコをなくすために頑張っていた大臣がいたことを思い出す人もいるだろう。たしか、なんとかたろうさんだったか。

そもそもこの国には古い形式に縛られ、既得権益を握って離そうとしない輩が多いように思う。ハンコ廃止より、もっと他に規制撤廃や市場開放しなければならない業種はあるだろうに・・・。

規制改革の本丸に突っ込もうとするとあまりにも反対の声が大きいので、ハンコ不要を進めるくらいしかできなかったということだろうか。

一度チコちゃんに叱ってもらいたい。
「甘い汁吸って(ぼーっと)生きてんじゃねえよ!」

ではこれからどう生きるか・・・
これからの老後は、いろんな制度改革により多少今より大変になるだろう。

シニア

働き手が減少するのだからそれはしょうがいない。
どうあがいても、これから子供が次から次に産まれるということもなさそうだ。

最近のニュースでも、「若者の〇〇離れ」という言葉をよく耳にする。
「若者のクルマ離れ」「若者のお酒離れ」「若者の恋愛離れ」「若者のセックス離れ」「若者の結婚離れ」などなど

一昔前に「草食男子」という言葉をよく耳にしたが、最近は女子も結婚どころか彼氏も作らないという「草食女子」が急増しているとのこと。男子も草食、女子も草食では、これからは産婦人科も歌舞伎町のラブホテルもみんな必要なしということになる。

しかし、それでも老後は満遍なくやってくるのだ。
そこで私たちは、そんな世の中をどう生きていくのかということを考えなければならない。

高齢者に厳しい世の中は今に始まったことではない。
そもそも公的年金制度が始まったのは1961年のことだから、ビックリポン、私が産まれたころには年金制度自体がなかったのである。

その頃のお年寄りがどうやって生活していたのか想像もできないが、それに比べれば今はずいぶん恵まれているはずだ。

もっとさかのぼれば、昔は働けなくなった高齢者は『姥捨山』に捨てられるという悲惨な時代もあったと聞く。
頑張って働いて子供たちを育てたあげく、その子供達に口減らしのために山に捨てられるとは、ホラー過ぎて恐怖を超えてしまう。
神様は何を傍観しているのか!

それに比べて今の世はずいぶんと平和じゃないか。
捨てられないだけでもありがたい!

ネット上の口コミを見てみると、もらえる年金が少なくても楽しく生活しているというコメントが多く見られる。
資産もなく年金も少ない。公営住宅に住み、わずかな退職金をもらい工夫をしながら年金暮らしをしているご夫婦がたくさんいる。

年金で足りない分をパートに出て家計を補い、休日はできるだけ休みを合わせて夫婦で出かけてデートを楽しむ。
そんなご夫婦の暮らしぶりがネット上には書き込まれているのを時折目にする。
贅沢はしなくとも、少し遠出して旅行にでかけるくらいは十分にできる。

もしどちらかの身体が動かなくなったら、そのときは楽しかったころの思い出を思い出して楽しめばいいとも書き込んでおられた。
なんとも素敵な話だ。

かたや、数億円という資産を持ちながら「幸せとは思ったことがない」と書きこんでいる女性もいる。
幸せをお金の多寡でしかはかれない人は仕方ないが、幸せはお金だけでもないことはみなさんこれまで生きてきて、十分知っていることであろう。

終わりとしてまとめてみると

これからの老後をどう生きるのかということが大事であること。
それこそが夫婦で知恵を出し合って決めなければならないことだ。

2人の年金と収入からやめることと続けることを決め、生活を一旦小さくすることでまず暮らし方を決める。
次に2人で楽しめることを探して、そのために週の何日かを仕事にあて、残りを2人の時間として楽しむことにする。
そうやって考えれば老後をお金だけに縛られず、次の人生のステージとして楽しむことができると思う。

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