老後破産するタイプ
老後破産、「あなたは大丈夫?」と聞かれると、ドキッとする嫌な言葉だ。
なんでもかんでも「老後」を頭にくっつけて、いかにも老後特有のリスクのように思わせるやり方だ。
破産なんてものは、若者だあろうが年寄りだろうが、家計が債務超過になったときには、みなそのリスクを負うことになるのだから、老後だから破産しやすいというようなことではない。
ただ、最近では、定年後に破産するケースが増えているのも事実らしい。
全人口に占める高齢者の割合が増えているのだからそれはそうだろう。
そうであれば、まあ嫌な言葉ではあるものの、ちゃんと向き合って考えておくことも必要かもしれない。
ではどんな人たちが老後に破産しやすいのか。
それは定年まで無事に働き、まとまった退職金やこれまでの蓄えなど潤沢にあるという人たちが破産しやすいのである。
老後破産を避けるには
40代、50代に収入が少なくても、少ない収入でなんとか切り盛りして来た人たちは、それなりに節約生活が身についている。なので、60歳を過ぎて少ない年金生活でも債務超過にならず、なんとかやっていける訳だ。
しかし定年まである程度のキャリアを重ね、高額の収入を貰っていた男は、定年を迎えたからと言ってそうやすやすと生活水準を抑えられない。
たとえ預貯金が3,000万円以上とあった人たちでも、その程度の金額は使おうと思えばあっという間に使い果たしてしまう。
特に高い年収に合わせた生活をしてきた人たちは、定年退職したからと言って、急に晩酌に飲んでいたプレミアムモルツを発泡酒に変えたりはできまい。
セレブと呼ばれていたクラブのママがいきなり三越からユニクロに変えられるか?
男だって定年を迎えて急に時間ができるわけだから、夢にまで見た平日ゴルフに行きたいではないか。
平日ゴルフなんて会社の役員がクラブのママと一緒にやるものだ。
そして、ゴルフのあとはお風呂に入ってプレミアムモルツを飲む。
今日はスコアも良かったから、帰りに蟹でも買って帰るか。
高給取りはだいたいこんな感じだ。
ところが元々低収入であればそもそもゴルフ場には行かない。
ゴルフはたまのお付き合いのために、打ちっぱなしのゴルフ場で練習しかしないのである。
練習から帰って飲むのは発泡酒。
プレミアムモルツなど正月や誕生日の時しか飲まない。
帰りにスーパーに寄って割引シールを貼ったつまみ買って帰るくらいか。
だから老後破産をしなくて済んでいることを、本人は気づいていない。
年金生活になると元々高収入の人は、現役時代に比べ収入は極端に減るが、その格差についていけないのである。
だから定年前に賢い奥さんだったら、予め将来貰える年金で家計のシュミレーションをしておかなければならないでしょう。
やりくりできる額はいくらなのかを把握しておけば、これまでの預貯金をどれくらい切り崩していくのか、あるいは足りない分はパートで補うとかいろんな知恵が出てくるはず。
まずはこれまでの贅沢な生活をやめて、発泡酒を飲みながらユニクロのオンラインショップでも見るところから始めよう!ちなみに、ユニクロも思ったほど安くない。高いようなら、しまむらに行け。それでも高いなら、メルカリか~。
頑張れ、シニア、節約と就労が老後破産を避ける唯一の方法だ!
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