はじめに
「いやぁ、年とっちゃってもう…」と考えている人、いませんか？年齢を重ねると、身体が思うように動かなくなったり、新しいことにチャレンジしたりするのが億劫になりますよね。そして、何事に対しても消極的になってしまいがちです。老いたとはいえ人生は続きます。今回は、シニア世代納得の楽しく老いる秘訣を紹介します。
老いとは
ドイツ文学者池内紀氏はその著書において次のように語っています。
人は年を取ると、身体とともに心も老けていく。初めは固有名詞を思い出せないくらいでも、やがて人の話を遮って自分の話をしたがる、過去の記憶を“ねつ造”する、記憶が脱落する…と進み、しまいには忘れたことすら忘れるようになってしまう。
だからといって、著者は加齢にあらがうことを否定しています。また、老いの現実に寄り添い、老いた自分を直視してこそ、これまでとは違う人生の局面が見えてくるし、残された時間が充実すると説いています。以下、楽しく老いる秘訣５つを紹介します。
楽しく老いる秘訣
ハワイ
①老いの現実を受け入れる
年齢を重ねると嫉妬心を抱いたり、意味のないことで迷ったりしなくなると思っていませんか？ノー、絶対にそうなりません。むしろ、年相応に愚かしいことを控えるなど用心深くなり、もしくは用心していないかのようなフリをするのが上手になります。老いの局面は実に複雑です。ネガティブな要素はいくつもあります。
まずこれが自分かと思うほど容貌が衰えます。次に新しい言葉が分からない。周囲に老人扱いされる。ものの見方が古いから意見が通らない、などです。しかしそれらはどれも当たり前のことです。不機嫌になり閉じこもることなく、老いの現実を受け入れましょう。
②老いてこそ自立する
年寄り同士で群れる姿は物悲しい感じがします。一人ひとりが自立して、自分の老いを生きる覚悟をしてはいかが。自立の第一歩は、テレビを切り、ユーチューブを見ることです。自分が本当に興味を持っていることが分かります。次に元同僚といった、「元」が付く人たちとの縁も遮断しましょう。昔話は楽しいですが、そこからは何も始まりません。また、夫婦も互いに寄りかかるのをやめ、自分のことは自分でする自立した関係をつくり直しましょう。
③お金を気にしないためのルール作り
お金は老後の大切な柱です。いくらあれば足りるのかは誰もが気になる問題ですが、好みも生き方も人それぞれ違うのですから、必要な金額も違うはずです。いろんな情報に翻弄され、お金のことばかり考えながらの生活は貧しいですよね。この金銭万能の社会で一番の贅沢はお金のことを考えずに済むことですから、そのためのルールを自分で考えましょう。例えば、毎朝、所持金を点検する、リュックの中身の一覧表を作るなどの工夫をしてはいかがですか。
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④楽しく暮らすために自分なりの工夫を
お金のことも日々の楽しみも、自分なりの工夫が大事です。例えば、おしゃれを心がけてはいかがでしょうか。たとえ近所でも必ず着替えて出かける。明るい色の服を選び、季節ごとの組み合わせも考える。年寄りのおしゃれには、誰も気にしないからこその楽しさがありますよね。また、旅を最大限に楽しむコツは、1日分くらい余裕を見て日程を組み、旅行会社に任せずに自分で計画を立て、帰ってからちゃんと記録をまとめることです。そのために、ブログを始めてはいかがでしょうか。ブログ記事を書くためのこじつけでもよいので旅行しましょう。
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⑤主治医は「自分」、病院任せにしない
人間には自己治癒力があります。病気を治すのは自分自身で、医者や薬はその手助けをするだけです。自分を一番知っているのは医者よりも自分ですので、主治医は自分と考えましょう。治る見込みもないのに、胃ろうなどの延命治療をされないためにも、病院に全部を任せないようにした方が良いと思います。
まとめ
仕事を引退し、それまで参加していたコミュニティから身を引く年齢になると、少し淋しさを感じる一方、無理な人付き合いから解放されて気が楽になる良い面もあります。そして、引退後の人生は男女とも20年以上続きます。老いの現実を受け入れ、日々の生活を自分なりに工夫して楽しく過ごしましょう。本記事が皆さんの老後の生き方の一助になれば幸いです。
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